火曜日に関西地方に直撃した台風21号や木曜日に北海道で発生した最大震度7の地震と今週も自然災害に見舞われた1週間でした。
本当に今年は立て続けに災害が起きますね。
大阪湾で記録的高潮の発生
火曜日の台風は風もすごかったですが、大阪湾で記録的な高潮を観測し大きな被害が出ました。
特に関西国際空港の被害は大きくテレビのニュースでも大きく取り上げられていました。
高潮以外にも各地で停電が発生し、今なお電気の復旧していない地域もまだ多くあります。
9月に入ったとはいえ関西地方はまだまだ暑い時期です。
体温調節の難しい私のような頸髄損傷者にとってエアコンが利用できないのは死活問題です。
幸い我が家は高潮や停電の直接の被害はありませんでしたが、近所を歩いてみると高潮の威力の凄まじさを改めて感じました。
高潮とは
そもそも高潮とはどういうものなのでしょうか?
気象庁のホームページには以下のように説明されています。
台風や発達した低気圧が通過するとき、潮位が大きく上昇することがあり、これを「高潮」といいます。
高潮は、主に以下の2つのことが原因となって起こります。吸い上げ効果
台風や低気圧の中心では気圧が周辺より低いため、気圧の高い周辺の空気は海水を押し下げ、中心付近の空気が海水を吸い上げるように作用する結果、海面が上昇します。 気圧が1ヘクトパスカル(hPa)下がると、潮位は約1センチメートル上昇すると言われています。(下図のAの部分) 例えば、それまで1000ヘクトパスカルだったところへ中心気圧950ヘクトパスカルの台風が来れば、台風の中心付近では海面は約50センチメートル高くなり、そのまわりでも気圧に応じて海面は高くなります。
吹き寄せ効果
台風や低気圧に伴う強い風が沖から海岸に向かって吹くと、海水は海岸に吹き寄せられ、海岸付近の海面が上昇します。 この効果による潮位の上昇は風速の2乗に比例し、風速が2倍になれば海面上昇は4倍になります。 また遠浅の海や、風が吹いてくる方向に開いた湾の場合、地形が海面上昇を助長させるように働き、特に潮位が高くなります。
今回の台風は気圧の低い状態で関西地方に接近したのと、大阪湾に向かって風が吹いたので悪条件が重なって記録的な高潮の発生につながりました。
街中を歩いてみて
台風が通過してから2日後の街の状況です。
ハーバーランドUmie モザイクから中突堤方面に向かうスロープから眺めた神戸港です。
壊れた船が見えますが、これはこの前の台風で壊れた屋形船です。
船着き場の柵がゆがんでしまっていますが、高潮で船がぶつかったのでしょうか?
こちらはHAT神戸の遊歩道です。
沖から湾内に風が吹いていたからか大量のゴミが漂着していて、ゴミを踏んで車いすのタイヤがパンクしないか冷や冷やしながら通行しました。
遊歩道横の段になっている部分の石がずれています。
恐らくあの部分まで水が上がったのでしょう。
高潮の威力は想像以上でした
今までも高潮の危険性は認識しているつもりではありましたが、今回の台風がもたらした高潮は私の想像していたものを超えるものでした。
私の場合、何かあってもすぐに動くことができません。
改めて早め早めの対応が重要だと感じました。
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