5月4日・5日に大阪・上本町のホテルアヴィーナにて、「全国頸髄損傷者連絡会・全国総会大阪大会」が開催されました。
今回は開催場所が神戸からすぐ近くの大阪だったので2日間とも参加しました。
全国頸髄損傷者連絡会とは
全国頸髄損傷者連絡会は頸損者への情報提供、親睦交流、行政交渉などを行い、頸損者の抱える問題を解決するために活動している当事者団体です。
全国本部を中心に各地域に支部や連絡所が設置されていてそれぞれ活動を行っています。
ちなみに私は兵庫県在住なので兵庫支部に所属しています。
全国総会に向けて電動車椅子での外出練習
今回の全国総会は初めて電動車椅子での泊まりがけの外出でした。
11月末に電動車椅子に乗り始めてから初めて外へ出たのが3月、電車を利用しての外出は先月中旬の兵庫支部の総会でした。
初めての電車利用はJRで直角エレベーターや想像していたよりも狭いスロープ板等、今まで経験したことのないことの連続でかなり疲れました。
1度の外出経験では不安だったため、その後も何度か鉄道利用の経験を積みました。
JRと阪神ではスロープ板の幅が違う( 阪神の方が幅が広い)ことなど利用してみないと分からないことも多かったです。
ハーバーランドへ行ったのは平日ではありましたが、人の多いところでの走行は空いている場所と違って神経を使いました。
とりあえず電動車椅子でも大丈夫だろうという自信をつけて全国大会当日を迎えました。
いざ大阪へ!
神戸から会場の上本町へは阪神なんば線で行くのが一番分かりやすいです。
最寄駅からは2回の乗り換えが必要でした。
今まで空いている各駅停車しか利用していない上、当日は甲子園で野球があり特急の混雑が心配でしたが、試合開始時間から少し早かったからかそれほど混雑していなくてホッとしました。
写真は帰りの時の乗降風景、行きは写真を撮る余裕のありませんでした。
こうして無事会場に到着することができました。
シンポジウム・レセプション
大阪大会の初日はシンポジウムとレセプションでした。
シンポジウムのテーマは「頸損者が人生を回復してきた道のり」。
数名の当事者が受傷後からどのように人生をリカバリーしていったのか発表されました。
頸損者は受傷前と受傷後では身体面や生活面で生活がガラリと変ってしまい、私自身も状況を受け入れるのにかなりの時間がかかりました。
周りに頸損当事者がいればリカバリーの参考になるので、当事者団体に入るのはリカバリーへの一つの近道だと思います…が私は入会に踏み切るまで10年近くかかりました。
シンポジウムでは久しぶりにあった仲間もいて互いに近況を報告しあいました。
夜のレセプションでは演奏会や仮装コンテストで盛り上がり1日目が終了。
ホテルの客室は電動車椅子でギリギリの広さでした。
全国総会
2日目は午前中全国総会でした。
電動車椅子に移乗したものの、身体の緊張が強くコントローラーの位置が合わない…。
何せこれほど長時間電動車椅子に乗車したことがないので、初めての身体の状態に戸惑いました。
総会では新たに徳島支部が発足した事、会長・事務局長が交代することが決まりました。
どんな組織でも世代交代がうまくいくかどうかは組織の活性化という面で大事ですよね。
総会終了後、午後のオプション企画には参加しないで家路につきました。
無事過ごせたものの…
なんとか無事に帰宅できましたが、課題も多い2日間でした。
特に2日目は長時間の疲れからか、上肢の緊張が強くてビブマウントコントローラーの位置がしっくりこなくて操作に苦労しました。
腕の緊張を強めないように姿勢や操作時間を見直す必要を感じました。
これから電動車椅子の乗車回数をもっと増やして自分に合う姿勢やコントロールの位置をつかまないといけないですね。
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