今年も後半戦に入りました。今年の前半は新型コロナ騒動で世の中大騒ぎでしたが、一度落ち付いていた感染者数が再び増加しているのでまだまだ気が抜けませんね。
さて2020年度に兵庫県で実施予定の公共交通バリアフリー化事業について兵庫県のホームページにアップされたのでその内容について見ていきたいと思います。昨年からの継続事業もありますが、「ついにここを整備するか」という場所もありました。
今年度の整備予定駅
今年度に整備が予定されている駅は阪急春日野道駅、阪神大開駅、山陽大塩駅、林崎松江海岸駅、東須磨駅、中八木駅、神鉄花山駅、大池駅、道場南口駅の9駅です。山陽電車・神戸電鉄の駅が多いです。一方で今回JRの駅はありません。JRの駅は比較的早くに整備されていたのである程度利用客がいる駅は整備が完了したのかもしれません。
それでは詳しく見ていきましょう。
阪神電車
駅のバリアフリー整備が進んでいる阪神は、整備対象で最後まで未整備だった大開駅の整備に着手するようです。大開駅はJR兵庫駅や地下鉄上沢駅からも近いので、利用できる交通機関の選択肢が増えます。事故や災害でがJRが止まった時の代替ルートにも使えそうです。
阪急電車
阪急電車では最後までバリアフリー化されていなかった春日野道駅が入りました。春日野道のあの狭いホームにどうやってエレベーターを設置するのかは謎ですが、Twitterで「ホームの西端にエレベーター専用改札口をつける」というツイートを見かけたので、おそらくそうなのでしょう。詳しい資料が見つかればまた追記します。
大分古い資料ですが、2016年7月4日の知事定例記者会見で、春日野道のバリアフリー化について触れられていたので紹介します。4年前のなので変更個所もあるかと思いますが、参考になると思います。
例えば、阪急春日野道駅。あの狭いホームの中でバリアフリー化をどうするかというのは大変難しい課題です。阪急花隈駅も技術的に大変難しかったのですが、ホームの端にエレベーターを設置しようということで設計が終わり工事に着手することになっています。
神戸電鉄
神戸電鉄では花山・大池・道場南口の3駅が記載されています。これらの3駅については以前に移動円滑化取組計画書にも記載されていました。どの駅もスロープと多目的トイレの設置だったと思います。道場南口駅は既にスロープが設定されていますが、バリアフリー基準に合わないため改修されます。大池や花山は団地があるので整備されると便利になるでしょう。後は有馬温泉への乗り換え駅の有馬口駅へスロープが設置されれば観光客にもありがたいと思うのですが、駅の利用者数が少ないので整備はまだまだ先になりそうです。
山陽電車
山陽電車で記載されている駅は東須磨・林崎松江海岸・中八木・大塩の4駅です。このうち大塩は昨年からの継続事業です。バリアフリー化の整備が遅れている山陽電車でしたが、少しずつですが整備が進んできました。大塩駅のバリアフリー化が完了すると、特急停車駅で整備されていないのは須磨駅のみになります。(阪神特急停車駅の東須磨・須磨寺・須磨浦公園を除く)。JRや市バスとの接続駅である須磨駅には早く整備してほしいですが、盛り土のホーム先端に階段があって工事が難しいうえに乗降客が少なく、設置はまだまだ先になりそうです。
今後は2ルート目の整備に期待
バリアフリー設備の整備が遅れていた神戸電鉄や山陽電車も徐々に整備が進んできました。バリアフリー整備対象の駅の整備はだいぶ進んできて、完了時期も見えてくるようになりました。今後は利用者の多い駅や乗換駅での2ルート目の整備に期待したいです。また新しい情報がわかったらこのブログでも紹介していきます。
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