はじめに
阪急神戸三宮駅から梅田方面へ1 駅先にある阪急春日野道駅は3mにも満たないとても狭いホームが特徴の駅です。近くの阪神春日野道駅も10数年前まではとても狭いホームでしたが、こちらは駅の改良工事でホームが新設されました。駅の利用者も多く早期のバリアフリー化が求められていましたが、JRの線路と山手幹線に挟まれていて拡張の余地がなく、バリアフリー化が遅れていました。
バリアフリー化については長らく放置状態でしたが、ここにきてようやくバリアフリー化に着手することが判明してきました。
兵庫県の事業計画に春日野道駅の名前を見つけた時、「ようやくバリアフリー化に着手するんだ」と思ったのと同時に、「あんな狭いスペースにどうやってエレベーターを設置するのだろう」と疑問に思ってました。今回阪急電鉄からプレスリリースが発表され、バリアフリー化の概要がようやく分かりました。
バリアフリー化工事の概要
バリアフリー化工事の概要については阪急電鉄のプレスリリースに内容が書かれています。ホームの拡幅は難しいので、現在ある東口とは別に新たにホーム西端にエレベーター専用の西改札を設けるようです。新設される西口はエレベーターのみの設置で階段は設置されません。エレベーター設置のスペースを確保するため、現在のホームをホーム東端の通路部分に約3m延長して、乗車位置を変更する予定です。またホームの拡幅が困難なため、安全の確保のため可動式ホーム柵を新設します。ホームには列車との段差、すき間の解消のためのかさ上げや櫛状ゴムの設置も行われます。計画では2021年度に工事に着手して、2022年度中の完成を目指します。
ようやく計画が具体化、でもホームは狭いまま
JRの線路と山手幹線に挟まれてスペースの余裕がない阪急春日野道駅のバリアフリー化は、移設でもしない限り無理だろうと正直思っていました。今回の整備ではホームの移設や拡幅は行わずにエレベーター専用改札の新設と可動式ホーム柵の設置で、バリアフリー化を実現することができました。ホーム柵を設置するので転落の心配はなくなりますが、狭いホーム上では混雑時の車いすの利用はちょっと難しいかなと感じました。それでもわざわざ近隣の駅を利用しなくてもよくなるのはとてもありがたいです。まだ工事の完成までしばらくかかりますが、完成した時には駅を利用してみたいと思います。
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