私が頸髄損傷で車椅子生活になってから 13年以上がたちました。
在宅生活に戻ってからも 12年近くになりますが、これまで車椅子は介助式のネッティー3を使用していて電動車椅子は作っていませんでした。
今まで電動車椅子を作っていなかったのは「身体に合う製品がない」ことが 1番の理由でした。
身長が180センチ近くあると国内メーカーでは座面の奥行きが足りませんでした。
またしっくりするコントローラーがなかなか見つからなかったのも購入に至らなかった理由の一つでした。
しかし、やはり自分で動かすことのできる電動車椅子は欲しく再度探し始めたところペルモピール社のF3に出合い購入することになりました。
F3とは
F3はスウェーデンの電動車椅子で日本にも支社があります。
ちなみに私が現在使用しているネッティー3もスウェーデン製です。
やはりスウェーデンは福祉先進国なんですね。
以前公費対応モデルだったc300の後継機種に当たり前輪駆動の電動車椅子です。
車体カラーは数色ありますが、私はギャラクティックグリーンを選びました。
カタログに掲載されている色と比べると緑が少し濃いです。
F3 の特徴として「搭載できる機能が豊富」という点が挙げられます。
特に「前傾ティルト」を利用することによって立ち上がった状態になれるのは大きなポイントです。
足に負荷をかけることによって骨密度や筋力の維持等の効果があるということは知っていましたが、自宅に起立台をおくわけにもいかず、通院リハビリが終了したここ数年は足に体重をかける事がありませんでした。
電動車椅子に立ち上がりの機能があればいつでも立ち上がる事ができるようになります。
立ち上がりの機能以外にもティルト・リクライニング機能、フットプレートのはね上げができ、ちょうど良いポジションに調整する事ができます。
コントローラーについて
電動車椅子を操作するコントローラーは様々な種類があります。
私の場合は手で操作することが難しいため、顎で操作するチンコントローラーを選択しました。
また車椅子を操作する際、段差で身体がぶれてもコントローラーが顎から離れにくいビブマウントという肩掛け式のコントローラーを使用しています。
スイングアームコントローラーと比べると安定していて操作はしやすいです。
ただ難点は常に顔の前にコントローラーがあって、取り外しに手間はかかるということです。
介助者が使用する手元コントローラー以外にあごで操作する時に見やすいようモニターを設置しています。
モニターには積算走行距離も表示されるのですが、まだ自宅での使用にとどまっているため1カ月強で3キロにとどまっています。
1カ月が経過して
F3を使用し始めてから1カ月以上たちました。
まだ自宅内での使用にとどまってはいますが、だいぶ操作に慣れて来つつあります。
ただ外出するにはマンションのエレベーター等の難関がになっているのでもう少し練習が必要かもしれません。
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